勉強しても勉強しても英語の偏差値が上がらない…
他の科目はそこそこ得意だけど、英語が苦手だから受験ではどうにもならない…
このような悩みを抱える受験生諸君も多いことだろう。
しかしご安心を。
英語は努力がそのまま点数に直結する科目である。いや、基本的にはどの科目も努力が点数に直結するのだが、その中でも英語は成績が上がりやすい。
もちろん、正しい方法で勉強すれば、の話だが。
多くの受験生は普通教育のしょーもない英語勉強法に踊らされ、真の英語力を身につけられていないのである。
真の英語力さえ身につければ、早慶であろうと東大であろうとどんな大学入試の英文であろうときちんと読めるようになるのだ。
ちなみに私は帰国子女でもなんでもない完全な純ジャパ、さらに言えば元々は英語ができるわけでもなんでもなかった。むしろ苦手な方だった。
それでも、大学受験では早慶どちらも合格し慶應の経済学部に入学しているし、社会人になってから受験したTOEICでも885点を取得している。
これは、ひとえに私が真の英語力を身につけていたからに他ならない。
ということで本日は、真の英語力を身につけるにはどうすれば良いか?英語の偏差値を70まで上げるためにはどうすればいいか?についてお話しする。
英語力を決定づける三要素
さて、まず始めに英語力を決定づける要素についてお話しする。
1つは単語力、2つ目に文法力、3つ目に読解力である。
本記事は大学受験英語に特化しているので、リスニングとスピーキングに関しては割愛させていただく。いずれにせよ、リスニングもスピーキングも上の三要素揃って初めて成績は向上する。
ということで、これら3つの能力を向上させることが英語力向上に必要になってくる。
では、これら3つの能力の勉強法を見ていこう
単語力を上げる方法
単語力で英語力が決まるとはよく言ったもので、単語力がなければ何も始まらない。
日本語だって、単語を知らなければ何もできないだろう。
そして、単語に論理もクソもない。
そこそこ難しい単語であれば原義から理解することは可能かもしれないが、”bus”はなぜ”bus”と呼ぶのか?など考えていたらキリがないし、そこまで考えなくても良い。
ということで、何も考えずひたすら暗記していくのが単語力を鍛えるための1番の方法だろう。
そこで、具体的にどうやって単語を覚えていけばいいの?というと、巷で推奨されている英単語ターゲットや単語王やらを使用するのは非合理的である。
なぜなら英単語ターゲットを利用して単語を覚えても、一問一答形式の意味でしか単語を暗記できないからである。
単語の持つ意味は1つではない。
例えば”school”という小学生でもわかるような単語1つにしたって、辞書で調べればさまざまな意味が出てくる。
例えば“the classical school”というのは「古典派」という意味である。古典学校ではない。”school”には「派閥」という意味があるのである。
単語帳で英単語を一対一で日本語対応させただけでは、このような訳をすることはできない。
単語を日本語と一対一で覚えていくなど愚の骨頂なのだ。
言語を勉強するときの基本だが、単語は日本語と一対一対応させて覚えるよりも、文章やコロケーションでそのまま丸暗記してしまうのが良い。
例えば、私が推奨しているのはDUOという英単語帳である。
こちらは学習効果の高い英文が多数掲載されており、これらの英文を丸暗記することで実に1600語もの英単語・英熟語をカバーすることができる。
1つ、例文を抜粋しよう。
We must respect the will of the individual.
「個人の意思は尊重しなければならない。」
この文章を1つ暗記するだけで、mustの持つ意味、respectの持つ意味、respectは他動詞なのか自動詞なのかどうか、willの持つ意味、individualの持つ意味を全て理解することできる。
このように生きた英文を覚えていくことで、単語の本当の意味を理解することができるのだ。その意味でもDUOはオススメだ。
他では、文章の中で単語を理解したい!という人であればZ会から出版されている速読英単語がオススメだ。
そしてDUOも速単も、CDも一緒に購入して音声の後を追って英文を読むことをしてほしい。
いわゆるシャドウィングである。これをやるのとやらないのとでは英語力向上において大きな差が出る。是非とも音声ベースで英語を耳に叩き込もう。
また、文章で覚えるのが難しい!という人はコロケーションで単語を覚えるといい。コロケーションというのは「ある単語と単語のよく使われる組み合わせ」のことであり、こちらでも英単語本来の意味を理解することができる。
例えば英語で ”辞書を引く”は “consult a dictionary “が一般的であるが、英単語帳でconsultの意味を覚えるだけでは、「辞書を引く」にconsultという英単語を利用するなど夢にも思わないだろう。
そして、コロケーションで英単語を覚えるには英単語ピーナツがオススメだ。
例えば、”grim struggle for survival”=「厳しい生存競争」
などのような英単語コロケーション集がいくつも収録されている。コロケーションで覚えてしまえば英作文にも活用できる。
覚えておくべきだろう。
以上が英単語の勉強法だ。これらの単語をマスターすれば、自然と早慶レベル、偏差値70レベルの英語力が身についていることだろう。
文法力(英文解釈)を上げる方法
文法力だが、世の中に出回っている文法本を参考にしてはいけない。ネクステやら英頻やら色々な文法問題集があるが、それらをやったところで真の文法力は身につかない。というよりもむしろ害悪だろう。
日本の英文法教育がいかに間違っているかについてはこちらの記事で解説しているので参照願いたいのだが、皆さんがやるべきことは文法問題を解けることではない。英文が読めるようになることである。
従って、文法問題集によくあるような瑣末な文法問題なんて解けなくって構わないのだ。
むしろ、英文が読めるようになるためには文構造を把握しなければならない。構文解析を行わなければならない。
そのためにまずは英文解釈の基本の基本から学んでいって欲しい。
細かい文法を理解することよりもまず先に、文構造を理解することが先決なのだ。
英文解釈ってなに??というレベルのみなさんは、まず始めにポレポレ英文読解プロセス50から読み進めることをオススメする。
こちらは西きょうじ先生が執筆している参考書であるが、英語の偏差値が30ほどの人でもそれなりに英文が読めるように構成が練られている。
そして、ポレポレ英文解釈が終わったら次にビジュアル英文解釈を読み進めることをオススメする。
こちらは駿台の伊藤和夫先生による参考書だが、「英文をいかにして精読するか」、ということを焦点にして執筆されている。
こちらの本はただ読み進めるだけで良い。じっくりと精読して、英文解釈とはなんたるか?を学べる。
ちなみに第2巻から急激に英文難易度が上がるので、もしわからなくなった場合は前に立ち返って復習し直しながら読むと良い。
読解力
上記の問題集をクリアし、単語力をつけ、英文解釈力をつけたら、あとは実践である。
読解力を鍛えるために読む文章は、上記の単語帳、英文解釈の参考書を全てマスターしているならば正直言ってなんでも良い。
強いて言うならば、音声CDが付属についている長文問題集が良い。シャドウィングトレーニングをすることで、速読力を養えるからだ。
その点で言うとやはりZ会シリーズの速読英単語は優秀な参考書と言えるだろう。長文と音声が付いているからだ。
単語力と英文解釈力が十分についたならばあとは実践するのみである。とにかくいろんな英文を多読し、英語のリズムを頭に叩き込むのだ!
ちなみに私個人としては過去問を解きまくることをオススメする。
過去問は受験直前にとっておきたい!!という人もいるかもしれないが、人間は忘れる生き物である。今解いたところで、その内容は試験直前になったら忘れているのだ。
それに、過去問と同じ英文が出題されるわけではない。あくまで過去問と同じレベル感の英文読解の問題が出題されるという話である。
そういった意味で、腕試しのために、英文読解の演習のために過去問を解くことは非常に意味がある。
是非とも今のうちに過去問をガンガン解いて、英語の実力をつけておこう!
まとめ
以上、英語の偏差値を70にあげる方法、すなわち英語の実力を早慶レベルにまで引き上げる方法について見てきた。
単語、英文解釈(文法)、実践読解、これらをこやせば必ずや英語能力は向上する。
そして、一度読んだ文章は必ず復習しよう。何事も読みっぱなしではよくない。
個人的にはビジュアル英文解釈に掲載されている英文は暗記するレベルにまで持っていって欲しい。
単語力と英文解釈力を身につけ、良い文章を何度も読み、実践で新しい文章を何本も多読する。この繰り返しこそが英語力を向上させる方法だ。
そして、時間があればで良いが、音読も繰り返しやろう。
何事も成果が出るまでは時間がかかる。私も英語の偏差値を70まであげるまでには非常に時間がかかった。
しかし、本記事の言う通りに、本記事で紹介した英語の参考書を完璧にマスターすれば、間違いなくその時には君の英語力は飛躍的に向上していることだろう。
ということで以上、英語の偏差値を70まであげるための勉強法である。