早稲田の現代文は対策のしようがない。
皆さんこう思っていませんか?
まあ確かに、そう思うのはわからんでもありません。
早稲田の現代文は問題によっては難解を極め、悪問と評されることもあり、中には「現代文は運だ!!」などと主張する輩もおります。
しかし、1年の浪人を経て、3年間塾講師として教鞭をとり、社会人を経験してきた僕の身から言わせてもらうと、現代文は決して運ではありません。知識、論理性がモノを言う科目です。
ちなみに余談ですが、現代文は僕が社会に出て最も役立っていると感じる科目の1つでもあります。
上司に報告メールを打つ際にも、レポートを書く際にも、現代文を勉強する過程で得た語彙力というのはめちゃめちゃ役立っています。
現代文という科目は勉強すればするほど高得点を取れる科目であるし、社会に出てから役に立つ科目でもあるのです。
そして現代文の勉強法は簡単です。
語彙力をつけること!それに尽きます!
え??論理力とか読解力とかも重要じゃないの??と思われた皆さん、そんなのは所詮テクニックです。
真の現代文の力は、圧倒的な語彙力を備えることで達成されるのです。
早稲田大学の現代文は私立文系最高峰の現代文です。一筋縄ではいきません。
その早稲田の現代文を攻略するためには、豊富な語彙力が必要不可欠です。
ということで本日は、徹底的に語彙力を鍛えることで早稲田現代文を攻略する方法を超具体的に記載してみたいと思います。
早稲田の現代文で必要とされる知識
まずは早稲田の現代文の概要についてお伝えしましょう。
早稲田の現代文で必要とされる知識とは一体なんでしょうか??
答えを言いますと、ズバリ、語彙力と背景知識です。
かつて神とも称された河合塾の伝説の現代文講師である山西博之先生も、「早稲田の現代文において最も重要なものは兎にも角にも語彙力と概念(背景知識)である!」と口を酸っぱくして申しておりました。
ということで以下、語彙力と背景知識を鍛えるための方法を見ていきましょう。
なぜ語彙力が受験において重要なのか
僕が塾講師をやっていたときにひしひしと感じていたのですが、ともかく早稲田志望の受験生諸君は語彙力が圧倒的に足りない!足りなさすぎるのです。
「語彙問題なんてせいぜい数点でしょ…」
と思われる方、それは甘い、甘すぎです。
受験ではその数点が命取りになることが往々にしてあり得ますし、そもそも語彙を知らなければ現代文の文章も読めません。
また、語彙力は他の科目の点数にもモロに直結します。
例えば、こんな話があります。
とある英文和訳問題で、「Luxury goods」の訳出を求める問題がありました。
答えはもちろん、「奢侈品(しゃしひん)」と訳すべきです。(ちなみにこの程度の英単語を知らないようであれば、早稲田合格は到底不可能だと言って良いでしょう。)
この問いに対し、学生の解答は2パターンありました。
1つは「ぜいたく品」と記述する学生。
もう1つは、しっかり「奢侈品」と記述する学生です。
解答基準から行けば、ぜいたく品と書いても奢侈品と書いてもどちらも◯です。
ところが全体の合格者割合を見ると、「ぜいたく品」と記述した学生の方が合格率が低く、「奢侈品」と記述した学生の方が合格率が高かったのです。
まあ正直な話、これが事実がどうかはわかりませんが、語彙力が豊富な人間は勉強そのものができるというのは紛れも無い事実です。
それは僕が社会に出ても感じることであります。
やはり語彙が豊富な人間ほど見識が広く、頭もいい!
そして、語彙が貧弱な人間なほど見識が狭く、頭も悪い!
語彙はその人の頭の良さ、見識の深さを表します。
ということで前置きが長くなりましたが、具体的に語彙力を鍛える方法を見ていきましょう。
語彙力を伸ばす方法
さて、語彙力を伸ばすにあたって必ずやるべきことは2つです!それは、「日本語チェック2000辞典」に記載されている語彙を全て覚えること、「新版完全征服 完成漢字2600」に掲載されている漢字を全て書けるようにすることです。
「日本語チェック2000辞典」についてはこちらの記事で詳しく書いていますが、ともかく密度が濃いですし、社会人になってからも未だにこの本は役立っています。
早稲田の現代文受験で言えば、この一冊で早稲田の現代文語彙熟語問題はほぼカバーできると思います。
言葉の持つ意味、深みをこの本を読んで知りましょう。
ちなみに、この本は僕のブログ運営においても大いに役立っておりますw まさに、生涯使える知識ですね!
そして同時並行で皆さんがやるべきことは、漢字対策です。
そのための問題集が「新版完全征服 完成漢字2600―出題頻度順」ですね。
完全に漢字書き取り対策用です。
ぶっちゃけ、漢字の書き取りで間違えるのはアホです。配点が低いと言えど、全員が得点する箇所で間違えるのは配点低いとか以前にそもそもスタート地点からマイナスになっているのです。
取れるところから確実に点を取っていく。それが試験の基本です。
語彙力をつけたら、背景知識を押さえよ
語彙の次に重要なのは、現代文を読むにあたって必要となる背景知識です。
例えば、文章を読むときにその題材の背景知識を知っていたらその瞬間文章が読みやすくなるんですよね。
「あっ!この問題進研ゼミで見たことある!」現象です。
文章の背景に潜む知識を蓄えていれば蓄えているほど、読解には有利に働きます。
そして、その現代文背景知識を探るのに最適な参考書はというと、読解 評論文キーワード:頻出225語&テーマ理解&読解演習50題がオススメです。
こちらは本番で出題された入試問題を50問厳選して収録しており、難易度もそこそこです。
そこそこの語彙力を蓄えた後にウデ試しに解いてみる問題集にはうってつけと言えるでしょう。
文章を読みながら現代文でよく出題される背景知識を学べますので、文章の内容を暗記してしまうレベルの勢いで問題を解きましょう。
あとはとにかく過去問を解け!
さて、語彙力と背景知識を頭に入れたら、あとはやることはありません。
とにかく過去問を解きまくって、早稲田の現代文を実感しましょう。
どの学部の問題を解いてもその経験と知識はあなたの血となり、肉となります。
過去問の現代文を片っ端から読み漁り、その都度復習を徹底的にして、背景知識と語彙力を身につけていきましょう。
どの科目も同じですが、早稲田は過去問命です。過去問を制する者が早稲田受験を制するのです。
ということで以上。