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【早慶合格のための英文法勉強法】暗記ではなく概念を理解しろ

投稿日:2017年5月14日 更新日:

「英文法」、それは受験英語を学ぶ上で必須の基礎力であり、グローバル社会を生き抜く上でも理解しておかねばならない。

よく、「英語は感覚だから文法なんて学ぶ必要はない!耳と口で覚えなさい!」と主張する人がいるが、そんな言説が通じるのはせいぜい10歳くらいまでである。

みなさんはピアジェの認知発生段階説というのをご存じだろうか?

ピアジェの説によると、子供は10歳ごろから自分の頭で筋道を立てて物事を体系的に理解し、現実を論理的に再構成できるようになるという。

すなわち、10歳までは物事を直感的にしか理解できないのである。

10歳までの子供の思考段階を「直感的思考段階」とピアジェは名付けているが、この直感的思考段階のときに英語を感覚で体得するというのは理にかなっている。
論理的な思考ができないのだから、英語を直感的に理解してしまおう!というわけである。事実、10歳までに海外留学などを経験した人は英語をさも母国語のように、感覚で理解している。

しかし、10歳を過ぎてから子供は論理的思考操作をする段階に入る。

こうなってから言語を感覚で理解するというのは全く理にかなっていない。直感的思考ではなく論理的思考段階に入っている子供は、言語も直感的ではなく論理的に理解しなければならないのである。

高校生で受験英語の勉強を始めるというのならなおさら、直感で英語を理解するのではなく論理的に、体系立てて英語を理解する必要がある。

そこで必要になってくるのが英文法だ。

英文法の概念を体系立てて理解することが結果として英語力の向上に繋がるのである。

ということで本日は、早慶合格レベルまで英語能力を上げるための英文法の勉強法を書いてみたいと思う。

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文法は暗記ではない。概念を理解するのである。

「英文法」と聞くと、「ひたすら助動詞の意味とか慣用表現とかを暗記するんでしょ??」
と嫌々顔をしてくる受験生がいる。

そう思うのも無理はない。

日本の英語教育は英文法を暗記の如く教えるし、受験参考書だってそのように書かれているのだから。

しかし、私の理論では英文法は暗記ではなく概念理解に尽きる。1つその文法の概念、本質的な意味さえ理解してしまえば、どんな問題にでも対応できるというものだ。

実際、私は受験生のときに無駄に暗記させられた細かい文法規則などは覚えてはいないが、社会人になって受験したTOEIC試験では文法分野は満点である。

それは、私が英文法を暗記ではなく概念で理解しているからに他ならない。

グダグダ言ってもわかりにくいと思うので、1つ例をあげよう。

助動詞「will」の概念

みなさんは「will」と聞いたときにどんなことを思い浮かべるであろうか?

高校の英文法の講義や受験参考書では、「意志」「推量」「未来」などの意味があると教わる。中学生で最初に習うのは「未来」という意味であろう。

willを見たら、「~だろう」と訳してください!と中学校の英語教師は言う。

日本の英文法教育が大好きな、英文法の場合分けである。杓子定規に文法を1つの意味に決めつけ、それを学生が暗記するように指導するのである。

しかし、willを「未来」だとか「推量」の意味だとかで暗記したとしても、それだけでは対応できないケースが大学受験ではしばしば登場する。

そのため、日本の英文法教育は「例外」という名でwillの暗記事項をさらに増やし始めるのである。具体的に日本の英文法教育が教えるwillの暗記事項の例外ケースを見ていこう。

時の副詞節中では「未来」を現在形で現す

「時の副詞節中では、未来のことを表す表現であってもwillは使わず現在形で表記する」というwillの謎の例外法則である。

大学受験では例外というのは大好きだからこういうところはよく出題されるところなのだが、ひとまず例を見てみよう。

①I won’t go out if it rains tomorrow.

「明日雨なら僕は外出しない」という意味の例文である。

確かに、未来のことを表す表現なのにif節は現在形になっている。

それは、if節が時を表す副詞節だからだ。という理由で一般的には片づけられる。

時を表す名詞節中では「未来」をwillで表す

その名の通り、「副詞節の中では「未来」を表すときは現在形であったけど、名詞節の中では「未来」を表す時は未来形で表す」というwillの例外のさらに例外の法則である。

具体例を見てみよう。

②I don’t know if it will rain tomorrow.

「明日雨が降るかどうかはわからない」という意味である。確かに、未来を表す名詞節中だから規則通りwillを使用している。

しかし、副詞節と名詞節の違いがチンプンカンプンだという受験生の皆さんは、既にこの文法規則が何を言っているかわからないと思う。

この時点で日本の英文法教育側が苦しいのはおわかりだろう。①の例外をもってしても解説できないケースについては、さらに例外を追記して受験生に暗記を強要するのである。

これでは英文法が暗記だと言われてもしょうがない。こういうのがあるから英文法は例外を暗記する科目に成り下がり、受験生の苦手科目が英文法になったりするのである。

結論、willの概念は「強く思う」である

では、以上willの2つの具体例をあげてきたが、副詞節がどうとか名詞節がどうとか暗記するのは非常に面倒である。

しかし、結論としては副詞節だとか名詞節については理解する必要はなく、willの概念さえ理解してしまえば上述の英文例を理解するのは十分なのである。

willの概念とは、「強く思う」である。これさえ理解しておけばどんなケースにも対応できる。

では、先ほどの2つのケースを例に説明していこう。

①I won’t go out if it rains tomorrow.

こちらの例文であるが、willが「強く思う」という意味であることを知っていれば、if節にwillを入れるのは違和感があるとわかる。

別に、「私は明日雨が降るだろう」と思っているわけではないのである。

「私は明日、雨が降るという事実があるならば外出はしない」

と言っているだけなのである。雨が降ると思っているわけでは全くなく、明日が雨だという天気予報による情報があるから外出はしない。と言っているのである。

 

では、②はどうだろうか。見てみよう。

②I don’t know if it will rain tomorrow.

こちらは、「明日雨が降ると思うかどうか私はわからない」と言っているのである。

天気予報による客観的な情報ではなく、この人自身の判断で主観的に明日雨が降るかどうかわからないと言っているのである。

文脈的には、

「明日雨が降ると思う?」→「いや~わからないな~」

という文脈であると思うが、この文脈だとこの人は「明日雨が降ると思うか僕はわからないな。天気予報でも見てくれ」ということなので、willの「強く思う」という概念が当てはまり、willが適用されるのである。

 

いかがだっただろうか?

willは「強く思う」

この概念さえ知っていればどんなケースでも対応できるし、例外にも対応できるのである。

I will be there
I will be back
I will win

映画や歌の歌詞でよく使われるセリフであるが、全て強く思っているセリフであることがわかるだろう。決して「未来」を表す助動詞では全くないのである。もしこれらを未来で訳してしまうと、

「私はきっと戻ってくるだろう」とか「私は勝つだろう」とか変な日本語になってしまうのである。

「きっと戻ってくるぜ!」とか「絶対に勝つ!」と強く思っているからこそ、willを使用しているのである。

 

そもそも、「時を表す副詞節内では未来のことであっても現在形で表す」という文法規則自体がナンセンスである。言語である以上状況によって使う言葉も異なってくるのであるから、言葉の概念を理解していなければ英語ができるようには決してならないのである。

例えば次の例を見てみよう。

If you will introduce me to Mr.Kato, I will be happy.

「もしあなたが私を加藤さんに紹介してくれる意志があるなら、僕はとてもうれしい!」

という意味の英文であるが、こちらは時を表す副詞節であるのに関わらずwillが使用されている。これは高校英文法では説明できないであろう。

だが、「will」が「強く思う」という意味だと知っていれば、willが当てはまるとわかるはずである。「あなたが紹介してくれる強い意志があるなら、」という文脈であるから、willが適切なのである。

まとめ

以上が日本の英文法教育の間違い、正しい英文法の勉強法である。

受験生諸君はNext Stageだとか英頻だとかに手を付けると思うが、そんなことをやっていては早慶には合格できない。いや、そもそも本質的な英語力は身につかない。

真の英語力を身に付けるには暗記英文法勉強を廃した英文法の概念理解が必要不可欠である。

本記事をお読みいただくことによって受験生諸君が自分の英文法の勉強のやり方を見直してくれれば私も本望であるし、なにか質問があればコメントなり問い合わせフォームなりで質問してもらいたい。

では、具体的に英文法の概念ってどうやって勉強していけばいいの???という話であるが、それに関してはおいおい本サイトで触れていくことにする。

 

最後に、本記事と関連して日本の英文法教育の悪しき因習を痛烈に批判している一冊を紹介する。

「世界に通用しない英語」(八木克正)という本である。

この本はひとりよがりな英文法解説をする受験参考書、英語らしくない英文を使って受験者を試す英語教員採用試験など、現状の英語教育を舌鋒鋭く批判している名著である。

興味のある方は是非読んでみることをオススメする。

 

ではでは、今日はこのへんで失礼する。

 

 

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  1. […] 日本の英文法教育がいかに間違っているかについてはこちらの記事で解説しているので参照願いたいのだが、皆さんがやるべきことは文法問題を解けることではない。英文が読めるようになることである。 […]

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